このブログを検索

月曜日, 5月 24, 2010

救世主兄弟、このヱヴァンゲリヲンみたいなモノ

少し前の事だ。NHKスペシャル「人体“製造”~再生医療の衝撃~」を見た。
「何だ、これは。ヱヴァンゲリヲンではないか!」と、思った。

戦闘で大破したヱヴァンゲリヲンは、バイオテクノロジーで細胞レベルから再生される。
SFだと思っていたら、人体も細胞や遺伝子レベルから再生、というより製造出来る時代になっていたのだ。
メカニズムが良く分からないものを使うのもヱヴァンゲリヲンと同じだ。
しかし、乳ガンを取り除いた乳房を再建するためとは言え、人工幹細胞を移植するのは、せっかく消した火事の焼け跡が未だくすぶっている所に、ガソリンを撒くようなものではないのかな?

もっと驚いたのは「救世主兄弟」だ。
臓器移植でしか助かる見込みのない難病の兄や姉のドナーを得るために、人工授精で免疫型が適合する胚を造り、その胚を成長させて、造った弟や妹が「救世主兄弟」だ。
そういえば、綾波レイは、クローン技術で造ったドナー用の体から臓器を移植したり、体ごと取り替えたりして蘇生する設定になっていたけれど、ドナー用の体には魂が無い設定になっていた。
しかし、現実の救世主兄弟には魂がある。
ヱヴァンゲリヲンの時代設定は2015年で、今は2010年だ。
1990年代中盤、ヱヴァンゲリヲンの構想を練っていたであろう制作者達のの未来予想は、かなり正確だったが、現実はもっと厄介だ。

続く。

0 件のコメント: