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土曜日, 11月 10, 2007

結局、安近短

 高校の修学旅行は北陸に行った。高校の場合1学年の人数が小中学校の約2倍となり、学年全員で同じ所へ行くのは無理だったのだろう。いくつかの方面別に分かれて行った。
北陸の宿では、伊勢や京都奈良のように修学旅行ずれしていないためか、比較的少人数の団体には丁寧なサービスが可能なためか、普通の客室が用意され、食事も普通に美味しかった。
 自由行動になると状況は一変した。輪島の朝市では、塗り箸売りのおじさんが、うちのは厚塗りだと言って、見本を差し出したので、箸本体より塗りの方が厚い断面(あり得ない)を観察していたら、「買わないのに、見るな。」と言って、ひったくられたが、そんな怪しい物を買うわけがない。金沢で、九谷焼の窯元を見学したら、最後に「何も買わないのか?」と言われたが、高校生の小遣いで買えるような代物ではなかった。
 観光産業のお陰で、便利に観光できるのは間違いないが、修学旅行に限らず、観光地は普段の生活の場よりずっと世知辛いのも事実だ。
 観光に出かける目的は、日常から離れることにあると思う。海外の観光地が日本より姑息でないとは言わないが、姑息さにもお国柄があり、新鮮さが感じられるだろう。ドーンと海外旅行へ行こうと思うのだが、お足がない。結局、安近短で済ますのだろう。だって、神奈川には箱根も湘南も鎌倉も三浦半島も横浜もあり、隣は東京なのだから。少し足を延ばせば、伊豆も富士山も松本も日光も会津も房総もあるし。

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