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日曜日, 11月 04, 2007

京都料理は何味?

 横浜の中学校の修学旅行は京都奈良だ。私も修学旅行で京都奈良に行った。例のトホホな伊勢の修学旅行の半年後に横浜に引っ越したのだ。
兵庫県に住んでいた時分、京都や奈良には、家族で行ったり、遠足で行ったりした。横浜に越して来て直ぐに鎌倉に行ったら、大仏殿は無いし、お寺や神社は小さいし、物足りなかった。
 基本的に関西は好きだ。食べ物も旨いし、物価も関東より安い気がする。久しぶりの京都奈良には十分期待していた。しかし、気掛かりがあった。修学旅行の説明で先生が言うのだ。「宿の食事を残してはいけない。」と。関西風の薄味が関東の人には合わないので、食事を残す人が多いと、宿から注意されていたのだそうだった。私は素材の味が楽しめる関西風も好きだ。薄口醤油も使う関西風の方が見た目も綺麗だ。関東の人は慣れていないだろうが、お残しを注意されるほど口に合わないはずはないのだ。
 気掛かりは、京都の宿で、現実になった。夕食のお吸い物の給仕だった。最初からお椀に干からびた物体が入っていて、麦茶を冷やす時に使う様なプラスチック容器から液体を注いで完成させたのだ。お吸い物は当然冷めていたし、他の料理も冷めていた。お吸い物を一口すすって分かった。これは関西風とか関東風とか言う以前の問題だと。プロの調理師が作った味とは思えなかった。他の料理も同様だった。特に京都風の料理でもなかった。お残しを関東人の舌のせいにするとは、何という姑息さ。
 食事が終わり、廊下に出たら、お膳を捧げ持った仲居さんの隊列とすれ違った。先生の部屋に入って行った。お膳から湯気が立ち上り、生徒の献立とは別物だった。お銚子やビールも付いていた。しばらくして先生が見回りに来た。赤い顔をして、酒臭い息を撒き散らした。
 子供に京都や奈良は見せたいが、宿は大阪にするだろう。懐に余裕があれば、奈良ホテルに泊まってみたいと思うが、難しいだろう。いくらJR東海が「そうだ京都、行こう。」なんて宣伝しても、その気になれない事情があるのだ。
 まとめに、次は高校の修学旅行を書いてみようと思う。

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